野球での怪我・外傷
ひかり接骨院では、私が野球のトレーナーを行っていた事もあり、多くの野球関係者が訪れます。
野球の怪我には捻挫や打撲などで起こる 「外傷」 と、身体の使い方で起こる 「障害」 に分けられます。「外傷」は時間の経過とともに自然治癒能力が働き改善されていきます。「障害」は身体の使い方やフォームなどの原因を改善しない限り治りません。
単に障害の原因と言っても、同じ障害でも原因は全員違うといえます。
みなさん一人ひとり顔が違うように「骨盤」「足の形」が違い「姿勢」「フォーム」は違います。ですので一人ひとり丁寧な評価・検査が必要になります。
たとえば投球障害では、股関節可動域が大切と言われます。
しっかりとした股関節の可動域は出ていますか?
野球肘になりやすい因子
また野球肘になりやすい因子として
- 筋力がある子
- 上達している時期の子
- 速いボールを投げる子
- 投球能力の優れた子
- 走力と守備力のレベルの高い子
があげられます。
基本因子
また基本因子として
- 投球動作の良い選手に多い
- 投球スピードの伸びる時期
- 投球機会の多いポジション
- 11~12歳の試合への出場機会が増える時期
身体・環境因子
身体・環境要因として
- 筋力が強い(握力・方の内旋・外旋筋力)
- 受動喫煙
と言われています。
小学生野球の練習指針
それを踏まえて小学生野球の練習指針として
- 腕立てなどの筋力運動は行わない
- 投球練習ではコントロールを中心とする
- 遠投や全力投球は出来るだけ行わない
- 塁間以上はワンバウンド送球とする
と言うことが言われています。
これらを考慮し、選手一人一人の体を足から骨盤、肩までを総合的に評価します。
ひかり接骨院ではしっかりとした医学に基づく評価・検査を得意とし、
「自分の身体は自分で治す!」 をモットーにしています!
患者さん自身が、自分の身体や癖を知ることが障害改善の第一歩と強く考えます。
一緒に良くしていきましょう。
投球にも足からの連動が大切になります。
ひかり接骨院での固定法
発生学から見た投球フォーム
Larson SG, 2007より引用改編
少しマニアックになりますが、投球行う際に骨格の違いが現れます。投球フォームは色々あって良いのですが、ひかり接骨院では発生学からも診ていきます。
野球の指導者の方へ
このようなYAHOO!ニュースではこのような報道もされています。参考にしてください。
YAHOO!ニュース 4/8(日) 10:30配信 より引用
多くのメジャーリーガーを輩出しているカリブ海の小国・ドミニカ共和国を日本の医師が訪れ、野球少年に多い関節障害「野球肘」の発症率を調べたところ、日本に比べ圧倒的に低かった。医師は「プロを目指すためには、成長期に体を壊さないことが大切」と、学童野球における指導方法の見直しを訴えている。
医師は慶友整形外科病院(群馬県館林市)スポーツ医学センター長の古島弘三さん(47)。ドミニカは人口約1000万人にもかかわらず、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013年)を制した。古島さんは「学童野球の指導法がいい」との評判を聞き、今年1月、スポーツドクター2人とドミニカを訪れた。
5カ所の地区でエコー検査機器を使って小学生から高校生の選手約140人を調査。その結果、肘の外側の骨と軟骨がぶつかって破壊される離断性骨軟骨炎の発症率は0%だった。慶友整形外科病院の検診で発見されるのは3%。日本の同世代の発症率は2~8%とされている。
さらに、内側の靱帯(じんたい)が引っ張られて骨の一部がはがれる裂離(れつり)骨折の発症率は、同病院で35%、日本では30~50%とされるのに対し、ドミニカは15%だった。日本では約半数近くの小学生が肘の痛みを経験しており、世界的にも異常な数値だという。
野球肘は、投球時に肘に過度な負担をかけることで起こる。日本整形外科学会などによる16年度の調査によると、中学生の練習日数は7割以上が週に6、7日と答えた上で、3割以上が土日の練習時間は7時間以上と答えた。一方、古島さんによると、ドミニカの小中学生の練習は週5日ほどで1日の練習時間も3時間に満たない。また「子どもが好きな」バッティングに重点を置き、日本に比べ投球数も少ない。ドミニカは「けがをさせないために指導者がいる」という考えで、「子どもたちがやりたいように自主的に練習し、野球を楽しんでいる」という。
損傷した肘の靱帯の代わりに正常なけんの一部を移植し固定する手術(トミー・ジョン手術)を約600例手がけた古島さんは「特に小学生の時は骨が未成熟で運動神経の基礎が伸びる時期。いかに体に負担をかけずに運動神経を向上させるか、現場の指導者が正しい知識をもって指導すべきだ」と話している。【神内亜実】
◇野球肘
骨や筋肉が未熟な子どもにみられる肘関節障害。離断性骨軟骨炎は初期状態は痛みがないこともあるが、ひどくなると肘関節が変形する恐れがある。裂離骨折は学童期で、骨が未成熟な時期によくみられる。重症化すると、将来、痛みを繰り返したり、投球できなくなったりする可能性がある。ボーイズリーグなどが加盟する日本中学硬式野球協議会は、中学生の投球を「1日7イニング以内とし、連続する2日間で10イニング以内」などに制限する指針を設けている。今後、投球数制限についても議論が必要だとされている。
所属トレーナーチーム
※所属チーム以外の選手もしっかり診させていただいています。
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