前十字靱帯損傷・断裂

膝前十字靭帯損傷(ACL損傷)の症例はスポーツで非常に多い損傷です。
通常、切れた前十字靱帯が自然に治ることはなく、永続的に膝の不安定性と不安感が残るため、一般的にスポーツ復帰を目標とした場合、手術以外の保存療法は無効とされています。スポーツを継続するのならば靱帯の再建手術が必要とされます。
再建手術は、自分の靱帯を用いて再建する(自家腱移植)のが良い方法とされています。膝屈筋腱(ハムストリングス)を用いた関節鏡視下膝前十字靱帯再建術は、切開は最小限で大きな合併症がなく、術後の成績も安定しているため、有効な治療方法として確立されています。サッカー、ラグビー、アメフット、バスケットボール等のトップレベルの数多くの選手が術後も復帰し、けがをする前と同様に活躍しています。術後はきめ細かな術後リハビリ指導によって術後6~9ヶ月でスポーツ復帰を果たす事が多いです。

 

前十字靱帯損傷を100%防ぐことは不可能

体幹を予期せぬ方向に動かされ、結果的に膝に介達的な外反モーメントが生じるため前十字靱帯損傷・断裂を100%防ぐことは出来ないと言われます。

ですが、リスクを減らす事は出来ます!

  • トレーニング
  • エクササイズ
  • ストレッチ

を、前橋市のひかり接骨院では行っています。

 

前十字靱帯損傷の症例

 

サッカーにて

  • パキッと脱臼した感じ
  • 周りにいた選手も音がした
  • 受傷後加重できる
  • 歩行は膝を曲げずにできた
  • 次の日に痛みは増強

と言った症状でした。

「前十字靱帯損傷」

「半月板損傷」

「骨挫傷」

の診断を受けた症例です。

 

前十字靱帯損傷 発生機序

急激なストップ動作などにより膝が内側に入り(KNEE IN TOE OUT)受傷します。膝関節は衝撃を和らげるために必然的に内側に入るため、発生することが多いと言われます。

 

前十字靱帯損傷 好発動作

  • 片脚の着地
  • 急激な切り返し
  • 走行中の急激な方向変換

これらがあげられるが、これらの動きは球技には不可欠な動作です。

よって球技に発生しやすいケガと言えます。

 

前十字靱帯損傷 肢位

股関節:内転

膝関節:屈曲・外反さらに回旋が伴う

膝を脱臼させる方向に力が働くといえます。

 

非接触型前十字靱帯損傷の頻度

サッカー・バスケットボール 70~80%

ハンドボール 90%

平均70%くらいが非接触型前十字靱帯損傷と言われます。

女子の球技に多いのが特徴です。

 

前十字靱帯と後十字靱帯の構造の違い

前十字靱帯 > 後十字靱帯

損傷比率  200   :   1

太さ   小指の太さ   : 親指の太さ

 

着地の男女差

膝関節は外反するけれども、股関節は外転する

接地した瞬間から股関節内転・膝関節外反が同調する

 

床反力ベクトルが膝関節のどちらかと言えば内側を通過

床反力ベクトルが膝関節の外側を通過(ACL損傷ベクトル)

前十字靱帯損傷に着地が関わることが言えますので、足の構造はとても大切になります。しっかりと前橋のひかり接骨院にて足の構造を知りましょう。そうすることにより前十字靱帯損傷のリスク、再断裂のリスクを避けることが出来ます。

 

骨盤の男女差

このような骨盤の違いがあり、女性は男性に比べて骨盤が横に広く、大腿骨が内側へ入るため、膝が内側へ入りやすい特徴があります。

→よって女性に多く発生しやすいです。

 

手術後の再断裂の確立

前十字靱帯の再断裂率 15%

1966~2015年に発表された19研究のうち、ACL損傷の再発率は15%(同じ足が7%、反対の足が8%)で、アスリートに限ってみるとその再発率は20%にもなりました。

sportsmedicine 197 p30より

 

 

前十字靱帯損傷の予防とリハビリ①

大腿、膝、下腿のアライメントをまっすぐに保つと言うことが重要になります。股関節が大腿の内転・外転をしっかり保持できることが大切で、外力が加わって股関節が無理に内転させられるような弱い股関節ではなく、しっかり肢位を保持できる関節を作り上げましょう。

 

前十字靱帯損傷の予防とリハビリ②

片脚で着地などするときは、バランスをコントロールしようとして体幹を左右に振るような運動を行うのですが、下腿部のパフォーマンスを高めるときや、足のケガは、「体幹・肩」「体幹・股関節」の強さとコントロールを高めるトレーニング・エクササイズが大切になります。しっかり体幹をコントロールできる関節を作りましょう。

 

前十字靱帯損傷の予防とリハビリ③

前十字靱帯損傷では体重管理というものも大切になります。体幹部は全体の質量の50%もありますので、重心に与える影響は非常に大きいものとなります。しっかりコントロールしていきましょう。

 

前橋市のひかり接骨院ブログ

前十字靱帯損傷